エヴィクサーの独自価値
なぜ「音」を深掘りするのか
それは、どれだけ時代が過ぎようとも、ヒトの五感に「音」の介在は普遍であり、音響分野の技術開発に取り組み、『音をもっとうまく使いこなす』ニーズを掘り起こすことは、エヴィクサーの社会的な使命であると考えるからです。
独自アルゴリズム開発を10年継続するチカラ
常に、現場ニーズを吸い上げ進化し続ける「独自アルゴリズム」です。当該技術領域は大手企業に買収された企業が数社ありますが、サービスはほぼ楽曲検索のみで、技術の可能性が活かしきれないばかりか研究開発投資がシュリンクしており、アルゴリズムの進化が見られません。エヴィクサーは競合がほぼいない独自ポジションを確立しており、「音響分野のDeep Tech企業」と言えます。
インクルーシブ・デザイン – 非常識を克服し業界インフラ、新市場を創生 –
「映画館での非常識を克服し業界インフラを構築」というインクルーシブ・デザインの事業化アプローチに成功しています。厳しい要件から独自価値をあぶり出し新市場を創生していくチャレンジ姿勢です。そして、技術応用範囲の中でエンタメの多様性受容(アクセシビリティ)についてはニッチトップのポジションを確立し、他分野の市場においてもパートナーを選定しアプローチを開始しています。
映画館内での音響同期システム、バリアフリー上映支援アプリ「HELLO! MOVIE」の技術要件
音響通信の主な特徴(電波の通信とは違ったメリットがあります)
音響通信の特徴
- 音による通信が可能なため、放送や配信などとの相性が抜群によい。
- スピーカーとマイクのみで通信が可能であり、開発と運用の負荷が軽い。
- 電波ではないため、電波法認証が不要であり、輸出を考慮した開発や国別の再検査が不要である。
- オーディオアンプのボリューム調整のみで細やかな通信範囲の調整が可能である。
- 電波法の縛りがないため、音波の届く範囲までデータ送信が可能である。
ビジネス活用での工夫・メリット
- 通信量や通信速度は無線技術に比べれば遅いが、IDやトリガー信号のような軽量のデータの伝送には十分適用可能である。
- 透かし信号を検出するまでに必要な時間(端末間のバッファ)が0.1秒程度という高速処理を実現(従来の類似技術は数秒間が必要)。ブロードキャスト型(一斉同報通信)の通信としても有効である。
- (住居内等では安定的であっても)電波干渉が多く、無線・モバイル環境が必ずしも安定的ではない公共空間等においても、スピーカーからの距離がある程度遠くても透かし信号を検出できる仕様を実現している(たとえば、検出に必要な音圧のS/N比が低い、すなわち「雑音」が多いスタジアム等においても既設のスピーカーからの放送で全席での検出が可能)。
- スマートフォンを始めとするスマートデバイスの多くは通話機能を備えているが、そのためのマイクの性能は他のセンサー類と比較して機種依存性が小さく、訪日外国人を含めて不特定の一般ユーザーが持ち込むデバイス上でも安定した機能提供が可能である。
- 密集及び数万人規模等の大規模な利用者での用途で有効である(輻輳やいわゆる「パケ詰まり」に影響されない機能提供)。
- 通話やSNS等の利用を禁止したい環境下(例えばスマートフォンの機内モード時での機能提供等)での用途でも利用可能である。